overcharge "ぼったくる" (9/12)
2001年9月21日続き。
改めて旅行日程を確認すると、タイで2泊(丸3日)、マレーシアで1泊(1.5日)、シンガポールで2泊(2.5日)。()内は滞在時間を表す。
バンコク滞在2日目。
朝9時頃、ホテルのアメリカンバイキングというたいして旨くもない朝食をとる。
しかし、この朝食はN君抜き。
彼は腹を壊した。 やっぱり・・ って初日かよっ!!
屋台じゃなく、わざわざフードコートで飯を食ったのに。
よって、彼の腹痛の回復を待っち、昼から出掛けることに。
この日は前日飛行機に乗り遅れたYが夕方に駆けつけるはずである。
そのために夕方までにはホテルに帰る必要があったので、
バンコク市内の寺院の1つだけ見る時間くらしかなかった。
行きは船乗り場まで歩き、船で寺院(ワット・ポー)まで。
帰りは、タイ名物のトゥクトゥクという原付三輪車の乗り物。
このトゥクトゥクが曲者なのである。
トゥクトゥク自身というより、運転手が曲者。
トゥクトゥク運転手は皆、観光客からボッタくろうとしてきやがる。
地元民にとって料金はタクシーと同等なのが相場にあるのに対して、
客が外人(特に日本人)と見るや、3倍も4倍もの値段で吹っかけてくる。
2倍ぐらいの料金で抑えるのがやっとである。
それより低い値段でははっきり「行けない」と断りやがる。
「いや、こっちは乗って早く帰りたいねん!」という怒りを抑えつつ、
数台のトゥクトゥクと、と言うより、数人のトゥクトゥク運転手と交渉。
その中で、交渉したすえ一番安くなったトゥクトゥクに乗り、
ホテルの近くにあるフォアランポーン駅という鉄道駅に向う。
その道中、タイの重く黒い排気ガスに苦しめられながらも、
走りながらの街の景色を楽しんでいると、急に歩道に寄り停車した。
「なんだ?まだ着いてないぞ?壊れた?」と三人が顔を見合わせていると、
運転手が後部座席の俺らの方に体を振り向け話し掛けてくる。
そして、両者、片言の英語による会話が始まった。
運転手「ショッピングに行きたくないか?」
こっち「はあ?」
運転手「ショッピング!ショッピング!」
こっち「NO! NO!」
運転手「ショッピングだぞ?わかっているのか?」
こっち「NO! NO!」
(かたくなに断ろうとした理由は、地球の歩き方というガイドブックにそのようなボッタクリ例が掲載されていたのを知っていたからだ。内容は、運転手がスーツの店に連れて行き、店に入るや否や体の寸法を測られ、すでに裁断をしたと言って、高額なスーツ代を請求してくるという物。)
運転手「このスーツの店だ。(パンフを出してきた) 行こう!」
こっち「(やっぱりおかしい!)NO!! お金を持っていない。」
運転手「買わないでいい![You no shopping!] 行こう!」
こっち「(はぁ?なんで買わへんの行くねん!)行かない!」
運転手「何で行かないんだ? 頼む、行こう!」
こっち「NO! 俺らは時間が無い。」
運転手「じゃあ、5分だけでいいから!」
こっち「NO! 時間が無い!!」
この2,3分の問答のすえ、運転手はわかったと一言、エンジンをかけた。
おかしい話やで、全くあのトゥクトゥクの運転手は。
初め「ショッピング」言ってたのに、最後は「ノーショッピング」やで(笑)
その後、俺らの心配をよそに、駅にはしっかりと届けてくれた。
一応ありがとうと言い、距離にしては高いと思われる金額を払った時に、
もう二度とトゥクトゥクには乗りたくないと思った。
駅から2分のホテルまで歩き、ホテルの部屋でYを待つことに。
すると、待ち始めてから30分くらいたった時に、ドアがノックされた。
ドアを開けると、ホテルマンの後ろにYが立っていた。
「来たぞー!」「来たー!」
10分程、再会の喜びを交わした後、全員でバンコクの中心へと出かけた。
ホテルの前で、いつも数人のトゥクトゥクが観光客が出てくるのを待っており、
「何処まででも10バーツだけ!(1バーツ=3円)」と、声を掛けてくる。
いかにも怪しいそんな奴らを無視して、30分くらいかけて歩いた。
(そんな安いはずがあるか!!100バーツがトゥクの観光客相場らしい)
バンコクの中心地で町の風景や(ウィンドウ)ショッピングを楽しんだ後、
俺らは朝からの歩き倒しにも関わらず、昼食を取っていない事に気付く。
その後、急激な空腹を感じ、夕食を食べる相談をする。
場所は、Yが空港から来るタクシーの運転手の紹介された所にする事にした。
そこはバンコクで一番高いビル(301m)の展望レストランであった。
あまり歩ける距離ではないのでタクシーを使うことに。
ビルの名前が解らなかったので、一番高いビルに行きたいとなんとか伝える。
その際、代金100バーツで連れて行ってくれる事になった。
そして、展望台代金も含めて400バーツのバイキングという、
この旅行で一番高価な食事をした。
このビルは高級ホテルが入っており、その外国人客が多いためか、
そのバイキングはタイ料理のほかに世界各国の食事が用意されていた。
しかし、この旅行で、一番高価にして、一番美味しくなかった。
っていうか、はっきり言って、まずかった ++
このバイヨービル展望台からのバンコクの夜の眺めは良かった。
そして帰りはまたちょっとした出来事があった。
それはホテルへ帰るタクシーである。
バンコクのタクシーはほとんどがメータータクシー。もちろん日本も。
つまり、距離や時間でメーターが上がり、料金が決まるというシステム。
日本ではタクシーに乗ればメーターのスイッチを付けるのが当たり前だが、
さすがボッタクリの国、タイである。
行きのタクシー同様、メーターをつけず交渉してきやがる!
しかし、予想以上に食事に金のかかった俺らは正値にこだわった。
乗ると、「Meter, please!」を俺らは連呼!
すると、言い値が100バーツだったのが80バーツに下がった。
でも、それでも許さない友達の一人Nがいた。
「NO! Stop! Meter,please!」
運転手もたまりかねたのか、タクシーを止めて80バーツでないと行かないと。
俺らは了承して、そのタクシーを降りた。 (交渉所要時間約20秒)
ビルの前で次のタクシーを拾おう、数十メートルくらい進んだ距離を戻る。
次のタクシーでは、乗る前に「Meter, please. OK?」と言ったった。
すると、運転手は残念そうに、「OK・・・」
すると、結果はホテルまで57バーツだった。やっぱ安かった。
ちなみにこの帰りは、ビルまでの行きに乗ったタクシーの距離の2倍もある。
くそっ、やっぱ行きはボッタくられてたんか!!
でも、日本円にして、300円。
こう考えるとまぁいいかと思ってしまう。
しかし、こういう日本人の考えが、この悪い環境を作ったのだろう。
本文が長すぎますとなったので、秘密メモに続く。
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